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歯周病治療 アーカイブ

2008年06月16日

歯周病について(第1弾)

帯広市の歯医者、患者様との長期経過を大切にする
【医療法人社団 大通り歯科クリニック】の院長の市川です。


今回から数回に渡り、歯周病に関してお話をしたいと思います。
アメリカではSilent Disease(静かに進行する病気)と
いわれています。

歯周病については悩みを抱えている方も
大勢いらっしゃることともいます。

0.歯肉炎とは? 歯肉炎と歯周病の違いは?
1.どういう状態か?
2.原因は何か?
3.予防法は?
4.治療法は

以上、6点に関して大通り歯科クリニックでの考え方を
お話ししたいと思います.


0.歯肉炎とは? 歯肉炎と歯周病の違いは?

歯ぐきだけに限られた炎症で、
歯を支えている骨などまでに炎症が
進行していない状態です。

少し詳しく説明しますと、

歯肉炎とは、歯肉(歯ぐき)に限られた炎症です。
出血・・・歯を磨いたときに血が出る。
腫れ・・・歯と歯の間の歯ぐきがふくらんでいる。
赤くなる・・・ピンク色ではなく赤くなっている状態です。

歯周ポケットという言葉を聞いたことが
あるかもしれませんね?

これは歯の周りのポケット(隙間のことを意味します。)、
歯肉炎つまり歯肉が炎症により腫れることによって
このポケットが深くなります。

しかし、歯周炎にまで進行していない歯肉炎では、
炎症が治ることによって,歯周ポケットは、
正常範囲に戻ります.


1.「歯周病」ってどういう状態?

簡単に一言で説明すると、
歯を支えている骨がやせる(吸収する)病気です.

やわらかい歯肉(歯ぐき)が腫れている状態を
「歯肉炎」といいます。
この炎症が続くと炎症が歯を支える骨にまで広がり、
骨がやせてしまうのです。

漢字でも「歯の周りの病」と書きますよね。
歯の周りには歯肉(歯ぐき)、骨、
そして歯根膜(歯と骨の間にあるクッションの役目を担う靱帯)
などがあります。

骨がやせることによって歯がぐらぐらしたり、赤くただれたり、
血が出るといった症状が一般的です。

固いものが噛めないことも歯周病が原因のことが
多いようです。
また,「歯が浮いた」感覚も歯周病が疑わしいと思います。


2.原因は何か?

大きく分けて
①炎症
②力
の2つの原因に整理するとわかりやすいと思います。

【①炎症】
第一に歯垢(プラーク)、歯石といった
歯の汚れが挙げられます。
さらに、骨が痩せた結果深くなった
歯周ポケットも原因になります。

また、歯並びも磨きにくさに関わために
原因になります。
あと、冠と歯の境目が合っていない場合も
管理できない不潔な環境を作り出します。

【②力】
歯ぎしり、くいしばりによっても
歯周病は進行します。
プロスポーツ選手では瞬間的なくいしばりで
歯がボロボロになっている選手もいらっしゃいます。

でも、歯が悪ければ成績も下がり、
歯科医院で治療を受けているスポーツ選手も多いようです。


(次回に続く)

2008年11月24日

歯周病について(第2弾)


医療法人社団 大通り歯科クリニックでは審美歯科,インプラントに関して長期経過を貫いています.


6月のブログの続きです.歯周病に関してお話をしたいと思います。

復習から入りましょう!
アメリカではSilent Disease(静かに進行する病気)と
いわれています。

歯周病については悩みを抱えている方も
大勢いらっしゃることともいます。

0.歯肉炎とは? 歯肉炎と歯周病の違いは?
1.どういう状態か?
2.原因は何か?
3.予防法は?
4.治療法は

今回は3.予防法に関してのお話しです.


歯周病は慢性的に炎症や過剰な力が歯と歯槽骨(歯を支える骨)に影響することによって進行します.


言い換えると,悪い状況が続くことによって進行します.

一時的であればそれほど大きな問題となりません.

しかし,急激に起こるのではなく,ゆっくりと静かに進行することに歯周病(歯周炎)の「怖さ」があるのです.


予防法としては,炎症が起きた状態が続かないようにすること.

つまり,炎症をコントロールすることです.

そのために

予防法1.
定期的な歯石の除去

予防法2.
正しいブラッシング(適切な歯ブラシの選択と正しい磨き方を身につける)

予防法3.
清潔なお口の環境整備(合っていない冠などがあると歯磨きで落とせない汚れがたまってしまう.場合によっては治療のやり直し)

また,過剰な負担がかかることを防ぐこと.

予防4.
歯ぎしり,くいしばりに対しては「ナイトガード」という装置の使用.
(透明な装置で,歯と歯の接触を遮断することを目的に歯にカバーをする.)

予防法5.
失った歯の部分を補う.
歯を失った場合は,残っている歯に負担が過剰にかかってしまう.

以上の5つのポイントが大切です.


4.治療法に関しても今後お話しさせていただきたいと思います.

最後に,「うがい薬」や「○○△水」で歯周病が治るのであれば,歯を磨く必要はありません.

もし,そういった薬が出たら「ノーベル賞」です!

地道なお口の管理しか歯を守る手段はありません.

私達は「長期経過」・・・お口の状況が長期間良い状態で保てるように,.患者様と一緒に頑張りたいと思います.

目指せ, We are No.1 !!

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